インプラント手術にはどのくらいの時間がかかりますか?

埋入本数により異なる手術の所要時間

それぞれの症例やインプラント埋入本数、埋入部の骨の状態により所要時間は異なります。いずれの場合も、口腔内を清潔な状態にするために術前のクリーニングをした後、オペ室への入室と準備、麻酔薬の投与を経て手術となります。

麻酔が覚めるまで休息が必要

例えば、骨移植が不要で埋入本数が1本の場合、抜歯と同じ局所麻酔を使用しますので、準備から術後の止血処置や患部の状態確認までおよそ1時間半で終了し、そのまま帰宅が可能です。手術そのものの所要時間はおおよそ30分程度です。

一方、埋入本数が多い場合や骨移植を伴う場合は、局所麻酔の他に鎮静薬を点滴により血管内に投与する静脈内鎮静法という麻酔を使います。全身麻酔と異なり軽い意識があり、緊張や恐怖を感じずにリラックスしたまま手術を行えるのが特長です。手術は2時間半程度で終了しますが、麻酔が覚めるまで2時間程リカバリールームでの休息が必要ですので、通常は半日程度お時間をいただきます。
静脈内鎮静法の使用は、麻酔医の立会いのもとに慎重に行わなければなりません。帰りの運転厳禁や他の注意事項もきちんと理解して治療を受けることが大切です。

●院内のリカバリールーム