安全性を高めるために
インプラント手術に限らず、外科手術において、絶対に安全ということはありません。患者様に安心して手術に臨んでいただくには、さまざまな側面から安全性を高める必要があります。歯科医師や治療に関わるスタッフが日々、技術向上に努めることはもちろん、正確な診断と手術に必要な院内設備を整えることも重要です。その上で、歯科医師の長年の経験に基づいた慎重な治療計画が、手術のリスクを軽減します。
確実な手術のためには、CT撮影など精密な診断が必須
一般的な治療の流れをご紹介しましょう。まず初めに口腔内の観察とレントゲン撮影を行います。これを元に治療プランを立て、患者様が治療の方向性に納得できれば、次のステップに進みます。手術に向けてより精密な診断のためのCT撮影、採血、既往症の確認を行います。診断の結果、インプラントに不適合と判断された場合には、他科の受診をご案内します。そのような患者様は、症状の改善後、改めて治療開始となります。治療にあたっては、口腔内だけでなく全身の疾患をきちんと把握し、患者様と情報を共有することがとても重要です。
他にも、医院内の感染管理、術後の定期検診のシステム化などにより、インプラント手術の安全は、より確実なものとなっていきます。