インプラントは骨の成長を待ってから
インプラントとは、顎の骨に本体を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。成長期の子どもは、歯や顎の骨が日々発達し移動しています。そのため、この時期のインプラント埋入は、成長に伴い周りの歯に悪影響を及ぼす恐れがあるので避けるべきです。将来的にインプラントにする場合には、骨が十分に成長した18歳頃を目安に行うことが必要です。
天然歯の保存をできる限り優先
ご参考に事故による症例と治療についてご説明します。
●脱臼/歯がぐらぐらした状態
脱臼した歯を隣在歯と一緒にワイヤーで固定し治癒を待ちます。
●歯や歯根の軽度の破折
虫歯治療と同様に欠損部分に詰め物をして修復します。傷が歯神経に達する場合でも可能な限り神経の温存を心がけますが、最悪の場合は神経を取らなければなりません。
●重度の破折や脱落/歯が抜けてしまった状態
抜歯後、ブリッジのために健康な歯を削ることは避け、仮歯を両隣在歯に接着剤でつけて修復します。
天然歯は削ると元に戻りません。まずは天然歯の保存を優先し、抜歯は最後の選択とすべきです。
