健康なら80代でも治療可能です
インプラント治療にあたり、年齢や持病を心配する声をよく聞きます。インプラント治療ができるかどうかは、年齢よりもご本人の健康状態により変わってきます。健康ならば80代でも治療可能ですが、高齢者の場合、インプラント手術が体に与える負担や影響を十分に考慮し、安全な治療法を選択することが重要です。

疾患をお持ちの場合には注意が必要
高齢になりますと、若い時と違ってさまざまな疾患を抱えている方が多くなります。疾患をお持ちの場合には、医師の管理のもと病状を安定させた後にインプラント治療に進みます。また、疾患の治療に用いられる薬がインプラント治療の際に副作用を及ぼすこともありますので、薬の服用歴にも注意が必要です。
持病については、糖尿病の数値が高い方や高血圧の方の場合、内科を受診し、医師の管理のもとに病状がコントロールされていれば、問題はありません。糖尿病時の血糖コントロール状態を知るために用いられるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という指標があります。最低でも、この数値が適正値内であることが、治療を受けられる目安となります。糖尿病が進行し、血糖値が高い状態の場合、術後の傷の治りが悪くなったり、細菌感染症を起こしやすくなったりして、インプラント治療を行う上でのリスクが高まります。そのため、HbA1cの数値が適正値以上の方は、数値が良好にコントロールされる状態まで、まずは内科的な治療をしていただくことになります。血液検査などの数値が問題となった場合、必ずかかりつけ医と歯科医師が連携し、情報を共有することが大切です。
血液検査の重要性
当院では、術前に必ず、問診、唾液と血液の検査をしています。血液検査により、問診での申告以外の疾患が見つかることもあります。糖尿病や血液の疾患がないかどうか、また感染症にかかっていないかなど、全身の状態を把握することができます。術前の血液検査は安心・安全な手術のために不可欠な検査といえるでしょう。
入れ歯の違和感に悩む高齢者にとって、自分の歯のように咬めるインプラントは優れた治療法のひとつです。また、天然歯をより多く残せる利点もあります。インプラントは条件さえ整えば多くの方に朗報をもたらします。