院長コラム

インプラント治療のデジタル化

令和5年5月8日より、新型コロナウイルス感染症の位置づけが、5類感染症に移行となりました。
それに伴い、歯科関連のイベントも、徐々にリモートから会場にて開催され始めたようです。

先日は東京品川での講習会に参加してまいりましたが、都内は海外からの旅行者が急増している印象でした。

今回の講習会は、インプラント治療におけるデジタル化がテーマ。
当院でも、歯科機器関連の急速なデジタル化に伴い、2年ほど前から積極的にデジタル機器の導入を進めてきました。

【インプラント手術 ナビゲーションシステム】
インプラント手術ナビゲーションシステム・Xガイド。この機器は、専用のソフトウェアとリンクし、患者様のCBCTデータをもとに計画したインプラント手術を、正確に行えるようナビゲーションしてくれます。手術中にリアルタイムで得られる埋入部位の3D情報により、効率的、かつ正確性の高い手術をサポートします。

【口腔内デジタルスキャナー】
歯型を取らず、スキャニングによる人工歯の作成が可能になりました。型取りでの人工歯の作成よりも精度が高いので、適合性も高いのが特長です。

【3Dプリンター】
人工歯を製作する際に、口腔内スキャナーで得たデータを用いて、口腔内を再現します。出力した模型を使用し、実際の人工歯製作前に適合性も確認できます。

【CAD・CAM】
口腔内の人工歯を製作する場合、今まではCADで読み込んだデータをアメリカに送り、出来上がった人工歯を空輸していました。機器の導入により、院内の技工部門で一連の作業がすべて行えるようになりました。

治療の精度と安全性を高めてくれるこれらの機器の特性を十分に理解し、治療に有効活用していけたらと思います。

実際に講演者の生の声を聴くことは、インターネットを通じての聴講よりも、ずっと気合いが入るものです。
他の先生のお話に刺激を受けた1日でした。