インプラントは一般的な手術と同様にリスクを伴う外科手術
インプラント治療は、失われた歯の機能を回復させる非常に有効な治療法ですが、外科手術を伴う医療行為である以上、一般的な手術と同様にいくつかのリスクが存在します。代表的なリスクと対応策についてご説明します。
●術後の腫れや出血、痛み
少なからず生じる症状で、手術時間が長いほど腫れのリスクが高まります。通常は時間の経過とともに軽減します。【症状の緩和】…投薬、皮膚表面からの圧迫止血、冷却などを行います。
●神経の損傷
インプラントを埋入する場所の近くには神経や血管が通っています。神経が損傷すると痛みや麻痺が起こりますので、手術には十分な注意が必要です。軽度の影響が出た場合でも、適切な処置によって多くの場合は時間経過とともに回復します。神経の切断など重度の場合は回復が困難になりますが、早い段階で処置を行えば症状の改善につながります。
【当院の取り組み】…事前にCT撮影を行い、神経や血管の位置を正確に把握した上で、綿密な治療計画を立てて手術に臨みます。CT画像を用いて手術のシミュレーションを行い、そのデータ通りに手術を行うナビゲーションシステムも導入し、より安全で正確な手術が行えるようになっています。
●インプラントと骨の結合不足
埋入部に十分な骨がない場合、インプラントが骨としっかり結合しなかったり、周囲の骨が骨吸収をおこしたりすることがあります。また、咬合が正しく調整されていないと、咬合圧の過度な負担により結合が維持できなくなることがあります。
【対応策】…十分な骨量がない場合は骨移植を行ったり、骨幅を拡大するための処置を行ったりした後にインプラントを埋入します。咬合については治療後のメンテナンスで丁寧にチェックを行います。
●ブラッシング不足による骨吸収(インプラント周囲炎)
インプラントに不具合をもたらす一番の原因がインプラント周囲炎です。プラーク(汚れ)が蓄積すると周囲の骨が溶け、最悪の場合はインプラントが脱落してしまいます。
【対応策】…ご自分による術後の口腔内管理は、インプラントの長期安定に欠かせません。ご自宅での丁寧なブラッシングと、歯科医院での定期的なメンテナンスを継続していただきます。

インプラントは、適切に管理を行えば非常に快適に長くお使いいただける治療法です。当院では、事前の精密な診断と安全を最優先にした施術でリスクを最小限に抑えるよう努めております。また、リスクを包み隠さずお伝えすることで、患者さまに納得し、安心して治療に臨んでいただけるよう心掛けております。