ブリッジや入れ歯では治療に満足できない方に
今まで、歯を失った場合の治療法は、保険適用のブリッジや入れ歯が中心でした。しかし、ブリッジの場合、隣接する歯に支えを求めますので、隣在歯が健康な場合でも、両隣の2本の歯を削らなければなりません。人工歯の支えとなる削られた歯には負担がかかり、年月の経過とともに動揺や脱離を招くこともあります。また、入れ歯も土台が不安定なため、咬む力が弱くなったり、食べ物が挟まったりして、装着感が悪く治療に満足できないケースが多くありました。
骨で支えるからしっかり咬める
1950年代に生まれたインプラントは、自分の骨に土台となるチタン製のインプラントを埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。骨にしっかりと支えられたインプラントにより、強く咬むことができますので、自分の歯のように食事や会話を楽しむことができます。また、他の歯に悪影響を及ぼすことがなく、審美性に優れている点も特長です。
デメリットもきちんと理解することが大切
その反面、インプラントは、症例によっては骨の再生なども必要となる外科手術です。一般的な治療よりも通院期間が長く、費用は保険がきかない自由診療です。また、インプラントの治療後は、定期検診が不可欠など、デメリットもあります。どんな治療にも、メリットとデメリットがあります。それらを十分に理解した上での検討が必要です。